第18章 金平糖の罠
「んーんーっ」
何とか抵抗しようと試みるものの虚しく、男達に麻の袋に入れらて担ぎ上げられた。
それでも何とかしようと必死で動いて抵抗していると、
「殺されたくなければ静かにしろ!」
低い声で脅され、これ以上は怖くて抵抗することが出来なくなった。
そのまま私は男達にどこかへと運ばれていった。
多分、大八車に乗せられ暫く移動した後、また担がれ歩き出した。
でも麻袋に入れられている私には、ここが一体何処なのかはもう分からない。
もうすぐ殺されるか、奴隷として売られるかのどちらかしかないと諦めかけた時、ドサリと床の上に降ろされた。
綴じられていた袋が開けられ、急に灯りが目に入ってくる。先程の仮面の男の一人が私を袋から出し、床の上に座らせた。
暗闇から急に灯りの前に来た私は眩しくて、目が慣れるまでに少し時間がかかった。
漸く目が慣れてきた時、一番に目に入ったのは、
(うそっ..........)
それは、想像しなかった光景。
「元気そうだなアヤ」
大好きな人がいたずらな笑みを浮かべてこっちを見ている。
何で⁉︎