第77章 水着買いに行くよ!太宰さん
ばしゃばしゃ!
「何を考えているんだい!?」
「あー··苦しかった」
「呑気な事を言わないでくれ給え···危うく君を···」
「心中って苦しいんですね。ほら··太宰さん、貴方もまだ死んではいけない人ですよ」
君の手が私の顔に触れる。
あたたかい
「····戻りましょ!明日はちゃんと皆と海に行きましょうね」
ぐすっ
「うん···(負けるよ、やっぱり)」
ーーーーー····
びちゃびちゃ···
「全く、夜に海ん中を服着たまま、泳ぐとは幼子か···」
がみがみ
「全く天音がいながら太宰!心中をするな!」
中に戻り私達は社長と国木田さんにお叱りを受ける
パタン
コトッ
「あたたかい紅茶をどうぞ、濡れた服出してください干しますから」
「···部屋に戻らないの?」
「今日は一緒にいる約束じゃないんですか?」
「約束した」
「私の手を掴んだ時に呟いた言葉分かりますか?」
「分からない」
「···"生きて"って呟いたんです」
「天音···」