第76章 〇〇しないと シグマくん
「今日の紅茶はちょっと変わった奴にしてみました」
すん···
「なんか果物···オレンジの匂いしますね!」
「はい、主様の知人の方から頂いた奴です」
「シグマさんはフェージャを主様って呼ぶほど信頼してるんですね!」
「···信頼、ですね」
「違うんですか?」
「いいえ、ただ時折主様が怖く感じる事があります」
「それは私も」
「天音も?」
「私は異能力もない人、探偵事務所のみんなやマフィアのみんな··異能力を前に働いてるだけでも足がガクガクだよ」
「···天音から見た私は怖いですか?」
「シグマさんは」
「····うん」
へにょ
「怖くありませんよ!むしろ····」
「むしろ?」
かあぁ····
「····他の人よりも話しやすいです」
「ふぁ?!」