第71章 おやおや シグマくんの話
ガチャッ
「失礼します。今日はよろしくお願いします」
私は今日も飛行船のアルバイト
(最近呼ばれるな··汚い所見つかった?!)
周りを見渡すが、特に汚れた場所は見当たらない。
かたん
「天音、今日は仕事じゃないんだ、私のお願いを聞いてくれないか?」
きょとん
「願い?ですか···はい!」
ッチ
「ここにいる時と天音が家にいる時、このピアスを付けてくれないか?」
渡されたのは、シグマさんのピアス
「えっ?!これはシグマさんのじゃないですか!」
「本当はもっと良いのを渡したかったが···なんせ私は天空カジノの長だからね···付けてあげるよ」
シグマさんの手が私の髪の毛をかきあげる。
何故か私は思わず目をつぶる
(·········)
私は思った
ピアスを付けただけでいいのか?
天音を離していいのか?
「天音···そのままでいて」
「?、はい」