第69章 わたしの マフィア太宰さん
コッコッコッ····
(確か曲がったんだよな~~?走るの早いな··)
···コッコッコッ····
足音は過ぎ去る
私は息も吸えないように、抱きしめられている
心臓の音がきつい
「大丈夫か?」
ぷはっ
「ありがとうございます···中也さん」
私を助けてくれたのは中也さんだった
「っかし、ついにこうなったか···」
「すみません··太宰さんが探偵事務所に来た時怖くなりました、···笑顔の中に静かな殺意··だから私は意を決してマフィアに来ました」
「だけど寝泊まるだけだ、俺的には嬉しいけどな!」
じわっ
「中也さん····」
「天音···」
今気づいた
ずっと抱きしめたままだった。
このまま太宰の隣にいるぐらいなら俺は····俺は···
「···っ、苦しいよな。気分転換に龍と茶でも飲むか!」
「はい!」