第68章 おまえはわたし 中也さんの話
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ガチャッ
「すみません、紅葉さん··いますか?」
「何か用かえ?天音よ」
「?!私だって···分かったんですか!?」
くすくす
「分かるのぉ··中也とは真逆な上」
「首領にはまだ気づかれてなくて···芥川くんも「首領にバレると大変だ」って言われて···」
くすくす
「龍も偉いのぉ···どれ妾に用があったんじゃろ?」
「あっ、はい首領から書類渡すようにと、お願いします」
「ありがとの、天音(普段見られぬ中也の顔じゃ天音には感謝じゃな)」
「いいえ、失礼します」
パタン····
ぺらっ
(さて首領の書類とやらは?····)
『中也くんが中也くんじゃない』
くすくす
(首領にはまだ内緒じゃな)
ーーーーー·····