第67章 ちきちき フェージャ
ぴん!
「あっちょっと待ってください!(小声)」
「?」
☆☆☆
パシャ
「せっかくの寝顔ですからね(小声)」
むむむ···
「天音」
「はい?」
ぐいい
パシャ
「私とも写真撮ってくれ」
「もう撮りましたよ。さて運びますか」
眠るフェージャを私はお姫様抱っこする
「?!天音、力持ちだね」
「フェージャ軽すぎです。」
「今女の子だからね、」
「探偵事務所とマフィアの方もよくお姫様抱っこしますよ!」
(力持ち····)
☆☆
ベッドに眠らせ私たちは部屋を出る
「フェージャいつ戻りますかね?」
「今朝いきなり来たからな···特に異能の仕業ではない。私達は屋敷にいるからな」
「太宰さんの異能では治りませんね····で澁澤さんは」
「はい?」
「どうして私を膝に乗せてるんですか?」
「こうすればよく顔も見れるし、甘えられるからね···」
「···少しの間だけですよ···」
「うん!」
この時の澁澤さんは普段の真顔より優しく笑っていた