第65章 かきかき 澁澤さん
「ここね。」
しかも何か、不機嫌
ガチャ
「ただいま帰宅しました。先生?」
靴はあるけど気配が感じない。
「ここまでありがとうございます。太宰先生」
「君はさ」
「はい?」
「龍彦くんの事どう思ってるんだい?」
「私が···?」
そんな時だろうか
ぐいっ
「わざわざ送らなくてもいいんだよ太宰先生」
「これは久しぶりですね龍彦さん」
「??」
「全く君の担当者は大変だね···素直に原稿渡せばいいのに」
「それこそ、澁澤さんもでしょ?散々担当変えて、そんなに天音くんがいいのかい?」
「この子は···柔らかいよ。それでは失礼」
ドアが閉まりそうな時に
「またね、天音」
パタン····
(塩まく!)