第60章 ねこねこさまさま 澁澤さん
結局その日太宰さんは戻る事はなかった
むきー
「また太宰は逃げたのか!」
国木田さんはついに切れた(毎日)
私達は怒る国木田さんを止めて難を逃れた
「明日太宰さん来たら大変な事になるね···」
「そうだね···あれ?天音さん」
「どうしたの?敦くん」
「ネコか犬の毛がついてるよ。はい」
「ありがとう!(ブラッシング必要かな)」
ーーーーー······
ガチャッ
「ただいま」
たたた
「おかえり」
ぎゅう
すりすり
「何か今日はやけに甘えますね。」
「···ちょっと噛んでいいですか?」
「へっ?」
噛む?
あ〜···
甘噛みか
がぷ
「····っ」
がぷ···ぺろぺろ···
あれからソファに座り澁澤さんは私に甘噛みをする
噛んではなめる
本当にネコみたいだ
首やら
首筋やら
鎖骨を噛んではなめる。
「くすぐったい···です」
ぺろぺろ···
「ネコですから」
そう言い、私の足に噛み付いた。