第60章 ねこねこさまさま 澁澤さん
「お疲れ様でした。」
「また明日」
「また明日鏡花ちゃん」
挨拶をしてドアを開けると
ざあああ···
(雨···傘持参して良かった~)
傘をさして帰宅する
――――····
(今日は雨だから太宰さんも自殺行為はしなかったな~··ん?)
道の先にダンボールがある
がたがた···
(何かいるのかな?)
私はダンボールを開けるとそこには
「なあ~~」
白いネコがいた
きょろきょろ
(周りに誰もいない)
よじよじ
「なあ~な~··」
「うわうわ、ちょっと待って」
白いネコは私の膝によじ登る。
(·····持ち帰るか)
とりあえず私は猫を抱きしめ家に向かう。
ずっとネコは私の首をなめている。
ぺろぺろ··
「よしよしお腹減ってるんだね。帰宅したら牛乳あげるからね~」