第59章 ぺぺぺ 22歳太宰さん
「理由は聞かない。1人でいるのが嫌なら俺とか他の奴等に頼むようにしとけ」
「すみません····ちょっと色々ありすぎて頭が混乱しています」
「·····(まぁ混乱するわな。あの時歩いていたの俺だし、太宰とも目が合わさった)」
「明日は探偵事務所の日なんで気は楽です。が····太宰さんが怖いです。」
「そうか」
「いきなり銃で撃つし、アルバイトの理由をお金とか言うし···あの織田作さん、太宰さんって何なんですか?」
思わず顔を上げる。
そこにうつる深い海色に白いきらきら
「太宰は····」
ーーーーー··········
「お疲れ様でした。」
「天音くん何か元気ないけど大丈夫かい?」
ぎゅう
「エリスがいるわ」
「ありがとうございます。首領、エリスちゃん··大丈夫です!明日は探偵事務所の日なんでまた後日来ますね」
パタン
「天音···大丈夫かな···」
コッコッコッ···
(ここを出れば大丈夫····今ん所太宰さんも見てない)
玄関先についた
ホッ···と安堵の息がついたのを最後に
ぐいぃ···ぎゅう
「帰りまで泣くのは良くないよ」
太宰さんに後ろから抱きしめられた。