第58章 さみしいさみしい フェージャの話
「····しないで···」
目を開けると体が痛い
熱い
「げほっ····これは?」
あぁ···なんだっけ。
ガチャッ
「目が覚めましたか?フェージャ」
「私は···?」
ぴたっ
「?!」
額に手を··
「風邪ですね。調べ物での疲れが出ましたか?何か食べます?」
「私は大丈夫ですから」
「大丈夫ではありません。フェージャは病人!調べ物もいいけどちゃんと体を休ませてからにしましょ?」
きょとん
「君は····面白い」
「フェージャの笑いのツボは浅いですね。おでこに冷やすタオル濡らしてきますね」
パタン
(····不思議な女だ)
げほっ···
「眠い····」