第52章 きれた 太宰さん
うそだ
会いたかった人が
今···
「天音···!」
ずるっ···ドンガラガッシャーン!
「ふべっ!」
ガチャッ
「大丈夫ですか!?今盛大な音····」
「天音!」
「が····」
転けた太宰さんが私の腕を掴む
(うっ···久しぶりに見た···)
「天音だよね····?」
「···私ですよ起きれますか?」
ぶわわっ
「あまね~~!!」
ぎゅう···
「太宰さん··?泣かないでください····あの、苦しいです」
「我慢して···それに今顔を見られたくない」
「?···太宰さん?」
私は太宰さんの腕を動かすと、
ぱたっ···
(泣いてる)