第52章 きれた 太宰さん
『僕の天音』
「って内容···」
「芥川も···天音が好きなんだな」
がしっ
「は?···何を言い出すの国木田くん····天音は私のだよ?」
「太宰···!いきなり肩を掴むな!」
(やばい···太宰さんの目が····本気だ···天音さん早く帰宅して~~!)
ーーー····
「1ヶ月マフィアで色々雑務していたのか」
「はい···普段と変わらず、明日からまた探偵事務所でアルバイト頑張ります」
「天音···」
「はい、」
「おかえり」
「ただいま···帰りました」
ーーーー·····
ずううん··
(天音~··いつになったら戻るんだよ···家にもいないし)
やっぱり···中也といるのがいいのかな···
ストン····
(国木田くんに「お前は書類整理でもしてろ!」って言われたけど···天音くんがいないとつまらないよ~!)
ふっと何気なしに廊下を見たら
天音くんが歩いていた。