第49章 かりたかりた 中也さん
「お疲れ様です」
「お疲れ様天音くん」
挨拶をして部屋を出ようとしたら
「まだ···帰っちゃいけないって言ったらどうする?」
「?!···あの!」
いつのまにか、首領が私の手の上に自分の手を重ね
ドアを開けないようにしている
「うん今日だけで立原くんと仲良く出来たんだね。」
「あわあわあわ···」
「顔が赤いよ~···天音くん明日から···」
ぎゅっ···!
(助けて!)
すっ··と手が離れて
「新しい洋服を用意するから着てみてね~~!」
「・・・・・・・」
しゃらんらん♪と音楽が似合いそうな・・・
(メイド服·····)
ひらひら~~
「エリスちゃんの洋服かメイド服か迷ったんだよね~~」
「·····」
シュン
「嫌かい?」
「嫌では···なんだか力が抜けました。マフィアの首領って聞いた時は凄く怖かったけど····首領も····ヨコハマが好きなんですね。はい明日からメイド服着ますね。」
「····うん、天音くん」
「はい?····っ!」