第48章 ぎもん 15歳太宰さん
バタン!
「あの···太宰さん··!?」
どさっ!
「うわっ··!」
ぎしっ···
「静かにして」
「··ー·っ!」
太宰さんの顔が近くなり、口が重なる
(息が···出来ない···!)
やっと口が離れて私は逃げようとしたが
15歳とは思えない力で手首を掴まれてる。
「あの····太宰さん····?一体····」
「何で君は私より其奴に笑顔見せるの····」
「えっ··んっ···」
また口が重なる。
ーー···チュク
「··!」
舌が····
はっ····はぁ
「私は君の笑顔が見たいだけなんだよ。なのに···」
「っ····」
「だから私に笑顔見せて····私の天音」
幼い太宰さんの初めて見た泣きそうな顔