第44章 しろとしろ 織田作さん
「ふむお前らしいな。だがあまり心配をかけないように」
「すみません····織田作さん?」
ふいに気づいた
織田作さんの手に何か白いのが見える、
「何か買い物でも?」
「これか?···天音ちょっと目を瞑ってくれ」
「?はい」
太宰さんと同じように目をつぶる
ふぁさ····と優しい物が私の頭に被さる
「いいぞ」
「はい····」
目を開けると、そこにうつるは
織田作さんの優しい顔
「天音は···この先の「幸」を俺と···いてくれるか?」
「·····!」
私は初めて気づいた
この白いのは····
ベール·····
わかった瞬間涙が出た
「織田作さん·····私で····いいんですか···?ドジだし···」
「いつかでいい···俺と天音と太宰··そして俺が面倒見てる孤児達と海が見える街に住もう···俺と··」