第44章 しろとしろ 織田作さん
ごろろ···ごろろ··
ぎゅう~
「········」
「きーら··きーら··ひーかーる··」
私は太宰さんの部屋で膝枕をしながら頭を撫で子守唄を歌う
「君の歌って誰から聞いたの」
「おーそーら···私の母さんです··寝れない時··寂しい時··よく頭を撫でながら歌ってくれたんです」
「そう···私は好きだな···君の歌···」
「ありがとうございます」
(いつかでいい··いつか···)
隣に織田作がいて
天音の膝枕しながらその歌を歌い
外で海と遊ぶ子供達の夢····
パタッ···
「!··太宰さん?」
「見ないで、目を瞑って···」
言われるがまま