第42章 ぎんいろ 銀ちゃん
コホッ···ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴホッ...
「···!」
「·····にいさん?」
「···ぁ···ハー···ゴホッ」
にいさんが····あの人呼ばなきゃ····!どの部屋に···
ーーーーー······
ーーーー···ゴホッ
ぱちっ
(誰かの咳····)
私は寝てる太宰さんを起こさないように起き上がる。
(どこから····あっ)
前から涙で走る銀ちゃんと会う
「銀ちゃん··?」
「あっ····あう···あっ···」
「案内してくれるかな?」
私は芥川くん達の部屋に向かう。
そこには、咳き込み苦しそうな芥川くんがいた
おろおろ····
「にいさん·····」
「大丈夫だよ銀ちゃん····芥川くん···怖かったね···ゆっくり呼吸しようか」
背中をさする。
ゆっくり····ゆっくり
「ゴホッ·····!!けほっ····はー···すー··はー」
「ゆっくり···大丈夫···大丈夫」
だいぶ咳が落ち着いたみたいだ。
「銀ちゃん大丈夫だよ」