第5章 ちいさい 芥川さん
「今俺を···!!パパ·····!!!!って··」
がばっ!
「芥川くん!!私はなんだい!?私もパパだよね?!」
がしっと抱き上げられた芥川さん
(あわあわ··!大丈夫かな!!)
今にも泣きそうな芥川さん
·····かと思いきや・・・
太宰さんの服を握りしめ
顔を埋めていた
かちん・・・
「······」
太宰さんから何かがハマった音が聞こえた。
「かちん?」
「天音くんだっけ??」
びくっ
「はい··!」
きらきら
「私の妻に成らないか?」
「・・えっ」
きらきら
「最初はね···蛞蝓(なめくじ)をパパと呼ぶ事に殺意が湧いたけど、こうして小さな子供を抱き上げてみたら・・・·なんだかいいかもしれないって」