第5章 ちいさい 芥川さん
ひょい
「誰か居るのか?」
誰もいない
そこには淹れたての紅茶しかなかった
(誰だ?まぁ頂くか)
こくり
―――――――·····
ぐいぐい
「ちょっと待って!クロちゃん!」
羅生門は長いのでクロちゃんと呼ぶことにした。
なんでこんなに小さいの!?樋口さんなら知ってるかな?
そして辿り着いた部屋は
「芥川さんの部屋?」
ドアが少し開いている
「失礼します···朝ですよ··芥川さ···」
わたしはその姿をはっきりと見た
はたっ
「··ん··?」
わなわなわな
「····」
そこには
小さくなった芥川さんがいた