第23章 りんご 澁澤さん·フェージャ
ポソッ
「貴方は、本当に白雪姫が大切なんですね」
「何か言いましたか?」
ふるふる
「いえ」
ーーーーーーー·······
コト
「紅茶です」
「あぁ」
私は屋敷の雑務をさせてもらい、わかった事がある
優しさ
思い
色んな感情を教えてくれる
だけどやはりお母さんとフェージャを思い出す
(一度もどるべきか···)
悩みながら私は部屋にもどる。
ガチャッ
「おそーい!」
きょとん···
「太宰さん?」
「うん、太宰さんだよ」
「あの····どうなさいました?」
「隣おいで」
てて···
ちょこん
「此処の生活は慣れたかい?」
「はい、皆さん優しくて」
「君が優しいと感じた人は誰だい?」
「みんなです」