第23章 りんご 澁澤さん·フェージャ
がしっ
「私の天音が····天音が····あんな笑顔で···嘘だろ····」
(わーお)
―――――······
「天音さん!」
「はい、樋口さんどうしました?」
「ちょっと今から木の実を積みに行くんですが、一緒に来てくれません?」
「はい!」
―――――――········
(お母さん··フェージャ··どうしてるかな)
月あかりが綺麗な夜
私はベッドに座り思い出す
ガチャッ
「天音いるか?」
「はい、どうしました?芥川さん」
「咳が出るから添い寝頼む」
「いいですよ!」
「悪いな」
―――――――···