第21章 ららら 黒の時代芥川くん
「天音」
「はい?」
「太宰もだが···芥川をよろしく頼む」
「···織田作さんは太宰さんの良きご友人だと聞きます。だから太宰さんは織田作さんには素直になれるんですね。··はい!」
「またな」
天音を送り出し俺は頂いた焼き菓子をひと口
かりっ···
「甘い」
ーーーー······
ガチャッ
「大丈夫ですか?芥川くん」
「ごほっ··ごほごほ」
「薬は飲みましたか?」
ふるふる
「ごほっ··!」
「どうぞ」
「ごほっ···だ」
「どうしました?」
「はー···嫌だ」
「?··でも飲まないと···」
「天音が···ごほっ···飲ませてくれ」
「·····」
遂に言った