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恋する奴等
第3章 うみのなか 太宰さん
ぱんぱん
「ふぅ···ひとまずこんなもんか」
倒れた太宰さんを離し国木田さんが私の方を見る
「これが太宰だ」
がばっ
「ちょっと自己紹介雑すぎないかい?!」
「それで充分だ!」
すたすたと歩き出す国木田さん
私は起き上がった太宰さんに挨拶をする
「先程は済みませんでした。私はアルバイトの小吹天音です」
「·······」
黙る
「·····」
黙る
そして····
ぎゅっ
「私は太宰治···あぁ可憐な娘さん私と···心中しません···」
ばしぃ!
「太宰―――!」
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