第16章 からから 敦くん
「メリーゴーランド」
「嫌でした?」
「いいえ小さい時読んだ絵本が叶ったな~って」
「絵本?」
「何の変哲もない絵本のページにお姫様と王子様が1つの馬に乗るのが凄く憧れでしたから··だからこうして敦くんと乗れたのが嬉しいですよ」
「天音さん···僕も、天音さんと一緒に乗れたのは嬉しいです!」
「ふふっ」
「·····っ」
僕は··
がたん~~♪
「あっ終わりましたね。行きましょ!」
「はい!!··うわっ!」
馬から降りたら体制を崩したのか、
「天音さん!」
「はい?」