第15章 やわやわ 黒の芥川くん
「今日から君は芥川くんに色々教えて」
それだけを言いながら、太宰さんは消えた。
「はい」
いなくなった部屋で私は返事をする
身体中に赤い痛みを付けられながら、
(いつまで続くんだろうか···)
太宰さんの添い寝から始まったマーキング(らしい)
最初は見えない場所に付けられたのに、最近は見える位置ばかり
ーーーーーー·······
「今日から貴方のお世話係になりました。小吹天音です。よろしくお願いします」
「·······」
(無言だな~~)
太宰さんがある時拾ってきた孤児
太宰さんも素直になれないのか、兎に角突き放すような態度と言動が気になる