第10章 うみのあわ 太宰さん2
「その、何か不安とか心配事があるなら···ちゃんと話してくださいね」
きょとん
「····えっ」
「私の考えですが···なんか太宰さんって深いですよね」
「深い···」
君は何者だい?
――――――――······
見た目はナオミちゃんと同じ人間
「天音··ちょっと付き合って」
「はい!鏡花さん」
くい
「さん··はいらない」
「鏡花ちゃん」
(何時の間にか皆と溶け込んでる)
「それでは国木田さん··ちょっと鏡花ちゃんと出かけます。」
「あぁ気をつけろよ」
あれ?
ちょっと国木田くん
いつから
わしわし
「へへ··」
頭を
撫でているの?
それに其の笑顔
ぽつり
「見たことない」