第91章 のらりくらり 魔族フェージャ
(別に魔人が何しようと私には関係ないからね。··だが澁澤を怒らせるような事したら止めないからね)
ーーー···そうですね
··パチッ
「···消えたか。···あー··」
◆◆◆
(さっきからフョードル···さんこめかみに指をあててる··何か頭痛いのかな?)
「あ··あの···」
パッ
「どうしました?」
「頭痛いんですか?」
ぽかん
「·····」
「····あっ!違ったらごめんなさい!(そうだ!魔界ではヨコハマみたいに病とかないんだーー!私はバカバカ!!)」
「ありがとうございます、天音」
「へっ」
「私は、他よりも体が弱いのでね」
「···良かったぁ、今は大丈夫なんですか?」
「今は、大丈夫ですよ··"今"は」
「何かあれば私に言ってください、力もないですが···」
「其れは、どんな事でも?」
「痛いのは嫌ですけど····(澁澤さんに噛まれるのは痛い)」