第90章 どらら
シグマくんの両親は
小さい時に事故で亡くなってしまい
独り身になった所を遠い親戚のフェージャくん家が引き取ったらしく。
(フェージャくんは親の愛を知っていても)
ぎゅっ
「天音··先生···?」
(シグマくんは愛を知らない···私が出来る事を出来る限りシグマくんに注いであげよう)
(震えてる····?)
「シグマくん」
「はい··(なんだろ)」
「時たまこうしてあげるね。これは···私とシグマくんだけの秘密だよ」
「う···うん···」
◆◆◆
「おや?今日は珍しい髪留め使ってますね」
「これは···敦くんから頂きました(主様には言えない)」
「敦からですか、随分と可愛らしい色ですね。シグマに似合ってますよ」
「ありがとうございます。」
(天音もシグマと似たような髪留め使ってる時ありますね···本人に聞いたら似たような物は沢山あると聞きましたが)
ちょっと
ずるい
❦ℯꫛᎴ❧