第90章 どらら
ガララ
「シグマくん」
「天音先生?(なんだろ)」
ちょいちょい
「ちょっとおいで」
「行ってらっしゃい」
「待ってるからね」
「う··うん」
「ごめんね遊んでる時に呼んで」
ふるふる
「大丈夫です···あの、何処に行くんですか?」
「あちらの部屋で」
◆◆◆
サッ··サッ···
「シグマくんの髪の毛綺麗だね」
どきどき
(天音先生が··私の髪の毛に触れて··)
「本当は最初にやりたかったんだけどね」
「い··いえ··天音先生は皆から人気ですから····」
(優しいな···天音は···)
「シグマくんの髪の毛を見て似合うと思ったんだ」
すっ
「これは····」
クローバーのシュシュ
「先生と色違いだけどお揃いなんだよ」
はわわ····
「これは···僕だけ·····」
「おいでシグマ」
私はシグマくんを抱き上げる。
「天音···先生···?(柔らかい···優しい)」
「ずっと我慢させていたからね、今だけは沢山甘えていいよ」
「····お母さん····//」