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恋する奴等

第88章 あたらしい出会い 悪魔織田作さん




「····あの、お客さん?」

「·····なんだ」

「貴方の名前を、教えてくれますか?」

「織田作···織田作之助だ」

「はい、織田作さん」

ぎゅっ。
(····抱き返された、暖かい)

(織田作さんから伝わるのは何かを欲してるようだ)

なら私が出来ることは優しく抱きしめる事


☆☆☆

「悪かったな」

「へっ?」

「その、いきなり抱きしめたり··。」

かさ
「あぁ!全然お気になさらず!私で良ければ包んであげますからね。マフィンと焼き菓子どうぞ!」

「·····」

「織田作さん?」

「食っていいか?」

(あぁ。マフィンかな?)

にこり。
「はい!どうぞ!」

この織田作さんの言い方を私は勘違いした

近づく織田作さんの目を私は見つめるしか出来なかった
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