第84章 死の家の鼠
ちょこん
「····ママは?」
じろじろ
「へ〜··これが小さい天音、記憶なし」
「そうなんだよ~!ひとりでいたから持ってきた!」
「探偵事務所の誰かが探してるんじゃ?」
「大丈夫大丈夫!居た所にメモ残したから」
ーーーー···
ぷるぷる
「んにゃろ~~~!天音を返せ~~!!」
ちょっとクレープ買いに出た所で「天音借りるよー!」って書いてある紙を見つけた
ーーーーー····
「まぁ、ちゃんと返しましょうか。こんにちは天音」
「··こんにち···わ」
「私はフョードル・ドストエフスキー」
「ふ?···ど···き··?」
「フェージャって呼んでくださいね」
「めーちゃ」
「めーちゃだってwドスくんwww」
「小さいから名前を呼べないんですね。めーちゃって呼んでください、この子は犬です」
「わんわん」
がびん
「ひどーーい!わんわんじゃないよ!ゴーゴリ!」
「ごー··ごり」
「あたり!」