第81章 クッキー シグマくん
「後で記憶を消させて貰うから今だけは···魔力供給させて」
「えっ···っん」
ふわふわ···
やわらかくて
あったかくて
魔力貰いながら、ちょっと涙出た
(早く澁澤より出会っていれば···天音は私の隣にいて···あたたかくしてくれたに違いないのに)
ぬるっ
クチュ···ぢゅく···
「んぅ··ん··」
プハッ··っー····
糸引く。合図と共に
記憶を消した。
ぱちくり
「あれ?太宰さん?···すみません!焼き菓子と紅茶用意しますね!···太宰さん!?」
ガリッ···
「····記憶は消したけど、『痛み』だけは消さないから」
「へっ··?///」
「君は澁澤の妻···また君はもう汚れなき乙女から···女になった」
「·····太宰さん」
「だけど変わらないのは···間抜け面と誰にでも優しい心、早く用意してよ。あの二人戻ったら天音の新しい洋服見るんだからさ!」
「はい!(何か)」
悲しそう