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自殺したら龍王の巫女(女)に転生しちゃったんだけど・・・

第5章 龍王の娘としての一日(出逢い編)


さて、一方その頃、フィラルシェーラこと俺はというと…

ベッドの中で一人で立っちできるもん!の練習中であった。

いやしかし、前はごく普通に立てて、逆になんで立てないんだろうって思っていたが…

全国の赤ちゃんたちよ、謝ろう。
この場を借りて、深く頭を下げて謝ろう。

すっげえ難しいね!これ!
掴まり立ちとは言え、バランス取れないし、足プルップルしてるからね?

ただ立っているだけなのにすっごく疲れる!

「あうぅ…」ペタン

ああ、1分も立っていられないわ…これ以上は無理。

「フィーシャ様、大変よく頑張りました。初めてお一人でお立ちになれましたね。」

もっと練習すればもう少し長く立ってられるかなぁ…

「いつか、ご自分の足でお歩きになる日が楽しみですわ。」

その時はセレンとリオラと俺の3人でお散歩しようぜ?

そうだ、ドラグノスも誘ってやらないとな。

ってきっとまだ俺の言葉は理解してもらえないかもしれないけどな。

コツコツ…コツコツ…

「うぅ?」

なんだ?何か窓を叩いてる音が聞こえるけど…鳥か…?

窓の方を見てみると鋭い爪でガラスをコツコツ叩いている何かと目が合った

と…鳥…じゃねぇ!!

「えぇんっ、えぇんっ。」

セレンっ、セレンっ、何かすげぇのが窓の外にいるっ!!

「フィーシャ様、今、私の名前を呼んでくださったのですか?あぁ、なんて光栄なことでしょう。お父様であられる陛下よりも先に私の名を呼んでくださるなんて。はっ、陛下よりも先に名を呼んでいただいて罰が下らないかしら…」

おーい、セレンさんやーい。
名前の事とか今はどうでもいいから。
外!窓の外を見てくれよ!
何かいるんだよ!あれ!

「あぁ!!うぅ!!」

ぐいぐいと服のすそを引っ張って何とか窓の外に目を向けさせる。

「どうされたのです?フィーシャ様…あら。」

セレンがようやく窓を向いたかと思うと何も躊躇わず…ガチャ。

え?開けた!?
おいおいおい、大丈夫なのか?
小さいけど爪あるし、翼生えてるし、何とかクエストに出てくるドラゴンみたいだし!!

「ふぅ、やっと中に入れたよぉ」

し…しゃべったぁぁぁあ!!!!
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