第3章 ちぐはぐ
美味しそうなスープはミネストローネっていうんだって〜なんかおしゃれ!潤ちゃんっぽいなぁと思いながら食べすすめていく
「なんかあった?」
その声に食べている手を止めて、声の方をみてみると、味見がてらといって少ししかよそってないごはんは半分くらい残っている
そこからさらに視線をあげると、両肘を机に置いてちょっと前のめりになっている潤ちゃんが目に入る
「体調は本当に悪くなさそうだし、知恵熱って、そんなに考えることあったの?」
ちょっと口角が上がってるけど、心配そうに聞いてくる
潤ちゃん…いや、みんなにも心配かけちゃったなぁ。秘密にしておく理由もないか!
「いや、なんかさ。
理想の男ってゆーの?
みんなかっこいいじゃん、嵐って。
俺もさ、頼れる男になりたいなぁ。なぁんて考えたりしちゃったのよ」
「今日の収録の合間にそんなことを考えてたの?笑 相葉くんだってかっこいいのに、なんでそんないきなり。」
潤ちゃんは心底不思議そうな顔をしてる
「だってさぁ、今日翔ちゃん1本目調子悪かったじゃん?めずらしいじゃん。それをみんなでフォローしててさ、みんなすごいかっこよくてさ。俺なんだか悔しくてさぁ」
「ちょ、ちょっと待って。…悔しいの?」