第2章 トキメキ
いろいろあったこれまで
隣で泣きそうな顔の相葉くん
この景色とこの空間
抱きしめたいという衝動が俺の中で大きくなる
それでも半分忘れていたカメラの存在が俺の理性をなんとか保っていてくれていた
そのあと落とし穴に落とされたり、花火があったりしたけど、なんだかふわふわした気持ちでロケが終わっていった
最高に楽しい1日だった
と、ともに
なんだか思ってもみなかった感情が芽生え始めたのを感じた1日でもあった
帰って真っ先にシャワーを浴びてみても、ふわふわした感覚がなくならない
風邪ではないように祈りながら、今日は珍しく飲まずに眠ろう
溜まってた資料集めは明日の朝にしよう……
それから初めての5人での収録
今日も相葉くんの夢を見た気がする
うっすらとしか覚えてないが、少し褐色の肌にクシャッとした笑顔、無垢な瞳は俺千葉からずっと頭の中でもやもやしてた
コーヒーメーカーをセットしたら、ざっとシャワーで汗を流し、今朝の新聞の見出しを確認していく。まるで熱いコーヒーと仕事のルーチンでもやもやを追い出そうとしているみたいだ