第2章 トキメキ
スケジュールにはロケとしか書いてなくて、打ち合わせもない。
俺にとっては、予定をできる限り詳細に把握するのは割と大事なことで、ドキドキしながら案内された車に乗ったんだ。
まさかの相葉くん…!
「嵐の男ふたり旅第一弾!俺の千葉で、翔ちゃん初めての夏休み〜!!」
「やべぇ。ちょっと楽しそう。笑
はじめての企画、嵐が嵐をおもてなしだって?どうしようちょっと照れる…
相葉くんの緊張が伝わったのかな?
「今回すげぇ考えたよ!打ち合わせなんて何回もしちゃったんだから!」
なるほどな……最近楽屋で仕事してるって言い張ってたのはこれだったんだ。
うん。確かにお仕事ですね。
「今日はサイコーの1日をプレゼントします!」
宣言されたけど……。ミラクル相葉だよ?
目をキラキラさせながら言ってくれるから思わずドキッとしてしまい、照れ隠しに不安を口にしてしまう。
「不安だなぁ。ってか、やーこれ、ちょっとガチのデートっぽいなぁ。なんだこれ?
もー!このアングル。」
照れ隠しの早口をいつもと違うと気付いてしまう相葉くん。なんでわかっちゃったんだろう?
寝不足のせいかな?とごまかして、さらにデートみたいな言い訳になって焦る焦る…
マジナンナンダコレ