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FGO レジスタンスのライダーと結婚式を挙げ

第2章 悪の華よ


とある春の日の朝、ぐだ子は常々思っていたことを実行しようとした。
『ライダーと結婚しよう』
彼は船室でぐだ子のベッドからやや離れたハンモックでぐっすりと眠っていた。ライダーの髭を引っ張ったが起きない。

朝食はパンケーキだ。フライパンでパン生地を焼く5分くらいで甘い香りがしてくる。生地をひっくり返すとその物音でライダーは起きてきた。ごつい服はハンガーにかかっておりパジャマ姿だ。
「朝食か」
支度が整うとライダーの前にパンケーキを差し出した。湯気が上がり狐色になっている。
「ライダーさんずっといいたいことがあったんだけど」
「何だ」
パンケーキを食べ始めようとする手を止めた。
「あとで甲板に来て」
ライダーは首を傾げた。しかし長い髭がパンケーキを食べる際邪魔でくっついて格闘していたのでぐだ子のことを深く考える暇は無かった。

ライダーが甲板に行くとぐだ子はいつもと違う表情だ。
「何だよ悟った表情して」
「私結婚しようと思うの」
『好きな人がいるのか、ぐだ子。そんな意中の人がいるなら俺は迷惑だからしばらく離れていようかな』
そう考えて甲板から離れようとした。
「ライダーさん、結婚して下さい」
白い小さなダイヤの付いた指輪を彼のごつい手に渡した。それをライダーはしげしげと見つめた。最初はつまらないものだと思っていたが指輪の繊細な加工がしてあることに気づいてに夢中になり手で弄んだ。 
「面白いじゃねぇか、ぐだ子。じゃあ結婚しよう!」

結婚式は冬木市のチャペルで行った。
「本当に俺でいいのか」
「だって頼りになるし」
『頼り!?ぐだ男は裏切りマンとか言ってたが』
「他の召喚したサーヴァントはなよなよした人ばかりだから」
「なよなよ…確かに新宿のアーチャーはふざけてばかりだし、柳たんは怖そうだな」
開式が迫る席に座るのはもちろんサーヴァント。
黒髭「結婚すると聞きました心からおめでとうドゥフフ」
ドレーク「私も祝福します」
新宿のアーチャー「く、悔しい」
柳たん「…」
黒髭「どうやら大ショックなようで」
柳たんはいきなり刀を振り始めた。
黒髭「あー駄目です!ご乱心おやめ下さい」
持っていたフィギュアが散乱した。その際ぼきっと嫌な音がした。
新宿のアーチャー「踏んでしまいました」
柳たんはケーキに近づくとすっぱりと刀を下ろした。それを載せた土台も切れた。
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