ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH
第14章 消えない傷
少しずつゆっくりじんわりと中を撫でられる。
今自分がどういう状況なのかいまいち分からないけど、次々と言葉にならない声が勝手に出て、腰が揺れる。
『…っう、ぁ!』
アスランの指が、ある部分を撫でるとピリッと電流が走るような感覚がする。その刺激に私が唇を噛む度、アスランは「大丈夫?」と言ってキスをしてくれた。
どれくらいそれを繰り返したのか、気付けば中に3本の指が入るようになっているらしい。例の電流が頻繁にくるようになった。
『…!っひ…ぁ』
「……ここ?」
『!…ぁあ…ッ…』
「…ユウコ、ここに触れるとね?中がキュウってしていっぱいトロトロしたのが溢れてくるんだけど…もしかして」
きもちいい?
『…!っ…あ……や』
「…………」
私が何も答えられずにいるとアスランが黙った。
そして、
『…!!!っんぁ…ッンん』
突然、脳天を突き抜けるような激しい快感に襲われた。視界はずっと真っ暗なのにチカチカする。
「っ…ユウコごめん!大丈夫!?」
『ッは…ぁ……っあ…』
「…Bravo!まさか初めてのペッティングで絶頂にまで導くとはね…先程から思っていたがアッシュは愛撫がとても上手だ。その頭脳はセックスにも生かせるのかい?実に興味深い」
「……っ」
「…さあ、ここまでくればクライマックスは近いな」
ジャラジャラ…ッ
「…ぅわ!…な、にす…っやめろ…!」
鎖の音と布の音、そしてアスランの慌てるような声が聞こえた。