第2章 僕らの夢
僕は奏と蓮太、優花さんとカラオケに行く約束をしていた。
待ち合わせ場所で待っていると、優花さんと蓮太が来た。
「おっ!出久がおしゃれ……」
「いや、そんなことないよ!」
なかなか着ないジーパンに、Tシャツの上に長袖の青いワイシャツみたいな上着を羽織っている。
「胸元がエロいねぇ。奏さん、叫ぶかも」
「そんなあるわけないでしょ」
蓮太の馬鹿みたいな発言に、僕はキレの良いツッコミをした。
『出久!お待たせ!』
僕は彼女の姿を見て、目を見開いた。
清楚な白いワンピースの上に薄めの白いカーディガンを羽織っていた。
『出久、カッコいいね』
「奏も、可愛い……というか、美しい」
『えっ!?ありがとう……』
その姿で照れてると、可愛さが増す。
抱き締めたい衝動に駆られるが、なんとか抑えた。
「それじゃあ行くか?」
「うん!」
蓮太の言葉に僕らは頷いた。
君の笑顔が太陽みたいで、僕は好きだ。