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もう一度君に会えたなら【緑谷出久】

第1章 初恋と友達





昼休みのことだった。


「頑張れよ、出久」


「うん……蓮太、僕頑張るよ」


なんて、彼女のことで意気込んでいた。


『出久!』


彼女が教室の出入口で僕を呼んだ。


ああ、その笑顔も愛しくて大好きだ。


「彼女来たよ、出久」


「うん、行ってくる」


周りに騒がれても気にも止めず、僕は彼女のところに駆け寄った。


『新しい友達出来たの?私も出久のおかげで出来たよ』


そう言って隣から出てきたのは、金髪の美しい女性だった。


「私は青山優花。よろしくね」


「うん!よろしく!」


すると、ポンと後ろから肩を叩かれた。


「蓮太!?びっくりした……」


振り向くと、蓮太がニコニコとした顔で現れた。


「俺は相澤蓮太だ。よろしく」


『よろしく!』


「よろしくね」


蓮太の登場に優花さんと奏は嬉しそうな様子だった。


「私ね、出久くんと話してるのを見て、奏に話し掛けてみたんだよね。本当に良い人!」


「あっ、俺も同じ!出久が前原さんと話してるのを見て、話し掛けてみたんだ」


友達の出来方も一緒なのかよ……。


「二人って、相当な運命だったりして!」


「それな、趣味も友達との出会い方も一緒ってヤバいぞ!」


そんな二人の発言に僕の体温が急激に上昇する。


僕の隣に居る彼女も、顔を真っ赤にしてた。


まさか、な……。


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