第4章 スカウト
僕らの自信曲を歌うと、社長は笑顔で拍手をしてくれた。
「素晴らしい!スカウトして良かった!」
「僕らもそう言ってもらえて、光栄です」
そして、明日からのスケジュールを教えてもらった。
「君らのマネージャーはこの方だ!」
社長が指したところに男女二人が居た。
「私は八百万百花です。前原さんを担当させていただきます、よろしくお願いいたします」
「私は飯田悠哉と申します。よろしくお願いいたします」
どうやら、奏担当が八百万さん。
僕担当が飯田さんらしい。
「さすがに男女ってこともあって、マネージャーは分けといたよ」
「はい……」
これで僕らも有名人の仲間入りだ。
『出久……』
「奏、頑張ろう」
『うん!』
僕らの会話に社長達は目を輝かせていた。
「素晴らしいですね。純愛とか憧れます」
『まぁね……百花さんって呼んでもよろしいですか?』
「はい、構いませんよ。もし良かったら、相談事も聞きますわ」
『やったー!ありがとうございますねぇ』
奏は自分のマネージャーと打ち解けていた。