【ONE PIECE】トラファルガー・ローに愛されて。
第6章 花筏。
ローside
* * * *
『ごめんなさい、ごめんなさい…、』
夢の中で、何度も泣きながら。
許しを請うように、しゃがみこんで。
『愛してる、愛してるの…っ』
頭を抱え、顔を覆って。
一人で抱え込ませて。
こんなにまで彼女を壊したのは、俺だ。
(――――――止めてくれ、)
「もう、泣かないでくれ」
手を伸ばして、触れようとすれば、消える。
行かないでくれ、今度はお前を守るから。
ずっと、俺の傍にいてくれ。
もう二度と、泣かせたりなんかしない、そう誓うから。
(俺も、お前を愛してるんだ…)
―水底に…一緒に、沈もう―