• テキストサイズ

【ONE PIECE】トラファルガー・ローに愛されて。

第5章 生花。



『うわあぁああぁああぁっ!!』


それは悲鳴ではなく。
彼女はただ、長年の夢が叶ったかのように、狂喜したように、蔓延の笑みを浮かべ、顔を両手で覆い…。

周囲の、真っ赤な炎や、惨たらしく殺されている人々の骸を一瞥もせず…。


ただ、立ち尽くす。

微笑みを投げかける先を見れば、彼女に対して殺意を剥き出しに、走りかかっている海賊たちだった。


『ねぇ、殺して、早く、私をぉおぉおぉぉおおッ!!』


眼光は燃え盛る炎で輝きを増す。
着実に、海賊を殺していくたびに、彼女が歪んでいくのが感じられた。


「ああ……っ!!」


ようやく身体が手に入る……っ!!




―彼女に、手を伸ばした―
/ 69ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp