【ONE PIECE】トラファルガー・ローに愛されて。
第5章 生花。
視界が薄れてきて、影の手が、私の片方の目蓋を閉じさせた。
ズキンッ、と痛む両足に、火傷したように熱い喉。
まだ視界が閉じていない、見えている方の目で、自分の足をチラッと見る。
『―――――ッ!!』
スカートから出ているのは、白い、二つの足ではなく、人魚のような1本の尾だった。
ゾッとして、両手首を押さえつけている影を突き飛ばそうとするが、まったく効かない。
『あ゛…、あがっ』
――――意識を渡すのは嫌? もう無理よ。
『言ったじゃない、カラダを頂戴って…』
―隠された過去へ―