【ONE PIECE】トラファルガー・ローに愛されて。
第1章 淡い。
* * * *
「よし…、食料調達と情報収集、行ってこい」
「あれ? 船長は行かないんですか??」
「…いいから、行ってこい」
島に着くと、船員たちにすぐに指示を出した。
チラッと空を見上ると、不穏な雲が空を覆っている。
予想していたよりも、案外早くに嵐が来そうだ。
『魔女がいるんですよ』
『何人もの億越えの海賊が餌食に…』
「さぁ、て…」
ペンギンの言った言葉を思い出し、無意識につり上がっていた口元を元に戻す。
こんなに興味が、好奇心が、溢れてくるのは何時振りだろうか…。
(まずは、)
―あの怪しい森から―