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【ONE PIECE】トラファルガー・ローに愛されて。

第2章 花言葉。


(今のローと、この男を対峙させてはいけないっ!!)

「私を、殺す? ドンキホーテ・ドフラミンゴ」
《あァ…今すぐに手足もいでぶち殺してェ…、と、言いたい所だが、》
「……っ?」
《気に入った!!》


迎えに行ってやるよ、この俺が。


一瞬、言っている意味が分からなかったが、沈黙の時間が流れる度に、じわじわと冷や汗が流れてきた。
“結構ですッ”と、喉が裂けてしまいそうなくらいに叫び、受話器を切る。
そして、小刻みに震える体を慰めるように、両手で体を抱きしめた。

「逃げなくちゃ…っ」


もう、あの船には居られない。

私はすぐに、敵船の裏手にあった、小さな脱出用らしき小舟に飛び乗って影を操り、漕ぐ。
彼に迷惑をかけてはイケナイ、あの男に近づかせてはイケナイと。

けれど、見張り役だったシャチに望遠鏡で見つかり、船の上から怒鳴るように叫ばれた。


「おい、シェリルっ!! お前何してんだよ!!?」
「シェリル…っ?」

シャチの叫び声にローが私に気づき、船の柵に、身を乗り出すように海面にいる私を見下ろした。
驚愕した表情で、私だけを目に留めている。
できれば一生、その瞳に私を映していて欲しかった…。

(ごめんなさい、ごめんなさい、許して…、)


本当は、あなたの傍にずっと居たい、の。

そう思いながらも指を曲げ、敵を全員倒した、ローと船員達を影で縛り、拘束する。
彼が何か言いかけたのにも、構わず影で口を塞いだ。
…これ以上、あなたの声を聞いていたら、立ち去りたくなくなってしまう。

「……ふっ、んぅッ!!」
「ごめんね、ロー。でも、全部あなたの為なんだ…」


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