第9章 空から落ちてきた天使(3)
その後の翔ちゃんの行動はよく解らなかった…
潤に携帯から電話して、回りに気付かれないように事務所に行けと言ったのは理解出来るんだけど…
翔「はい…では、今からお伺いしますので宜しくお願いします」
…って電話するのは良いんだけど、その相手は何故か智兄で、用件は依頼だった…
何で智兄に依頼の電話するんだ?しかも家の電話で…
何でか聞きたいんだけど翔ちゃんから、後で説明するからそれまで何も聞くなって言われてるんだよな…
それから暫くして潤から事務所に着いたと連絡があり、俺達も事務所に行った
雅「翔ちゃん!一体どういう事なの!?」
智「俺もさっぱり解んねーんだけど…」
翔「ごめん、もしかしたら盗聴されてる可能性もあったからさ」
えっ!盗聴!?
智「さっきの依頼は?」
翔「智くんが俺達とは無関係だと思わせたくて」
和「…ですね…恐らく今回の事で智兄さん以外、向こうに知られたでしょうからね」
智「けど、空が家に来てからも別に喫茶店も便利屋も休業にはしてなかったから、俺がここから家に入る所は見られてる可能性あるぞ?」
潤「それはないと思う…あの日から気を付けてはいたけど、そんな気配は感じなかった」
…すご…潤そんな事解るんだ…
翔「という事だから智くん、今日から暫くは松岡さんの所にでも行ってて。何かあったら連絡するから」
智「おい、それじゃあお前らが…」
和「なら、良い手があります。私と潤くんとで空くんを連れて身を隠します」
翔・雅「…は?」