第9章 空から落ちてきた天使(3)
そしてさらに数日、やっぱり翔ちゃんは空が気になるようで、俺からアプローチかけても
翔『ダメだよ…空がいるんだから…』
そう言ってスルーされてしまう日々が続いていた…
潤『大丈夫、翔兄さんだって仕方なくスルーしてるだけなんだから』
潤はそう言ってくれたけど…
雅「解ってはいるんだけどなー…」
どうにかなんないかな―…やっぱり早く空の両親を探さないと…かな―…
雅「…でも…そうなると…」
空とはもう一緒には暮らせない…
雅「はあーーー…どうしたら良いんだろう…」
キッチンのテーブルにうつ伏せて盛大なため息をついていたら
<ピンポーン>
…あれ?お客さん?
って、そう言えば潤居ないんだった
今日和は劇場に行き、潤はその和の送迎で出かけていた
<ピンポーン>
雅「ハーイ!」
俺は急いで玄関まで走りドアを開けると、そこには黒のスーツを着た男が3人立っていた
雅「…?どなたですか?」
「突然お伺いしまして申し訳ありません。実は警察から連絡がありまして、こちらのお宅で赤ちゃんを預かっていると」
警察から?岡田くんが電話したのか?
雅「…それが…何か…」
「実はその赤ちゃんは、私供が警備してますお屋敷の赤ちゃんでして…奥様に代わりお迎えにあがりました」
雅「えっ!そうなんですか!?」
やった!空の家族が見つかったんだ!
「後日、奥様直々にご挨拶に伺いますので、とりあえず本日は先に子供を…」
雅「あ、解りました。直ぐに…!」
俺は空を連れて来ようと中に戻りかけたら
<ガシッ>
雅「えっ…翔ちゃん?」
険しい顔をした翔ちゃんに腕を捕まれた